ランナー膝ってなに?
腸脛靭帯という太ももの外側の靭帯の炎症です。
陸上の長距離選手に多く発症することから、「ランナー膝(ランナーズニー)」とも呼ばれますが、バスケットボールや野球、バレエ、エアロビクスといったスポーツでも多く発症することが知られています。
また、近年のランニングブームにより市民ランナーにも、この症状を訴える人が増加しています。
腸脛靭帯炎の症状として最も特徴的なのは、膝の外側に発生する痛みや違和感です。
腸脛靭帯炎の痛みは、足を伸ばした時に起きます。
ランニングで言うと地面を蹴った瞬間、バスケットボールで言うとシュートを打った瞬間がそれに当たります。
最初は我慢できる程度の痛みでも、徐々に重症化するにつれ、膝の曲げ伸ばしにも支障をきたすようになります。
歩行程度の軽い動きでも膝を曲げることができないので日常生活にも大きな影響を与えます。
腸脛靭帯炎はスポーツだけでなく、登山を趣味にしている人にも多く発症しています。
特に、下りに痛みが発生することが多いと言われています。
膝の曲げ伸ばしは日常生活でも頻繁に使われる動きです。
歩行に困難をきたすほど重症化する前に、必ず適切な処置を受けましょうね。
ランナー膝の原因をご存知ですか?
原因は姿勢です!
腸脛靭帯とは、太ももの外側を覆う長い靱帯を指します。
この腸脛靭帯は、脚の付け根から太ももの外側を通り、膝下まで繋がっています。
これが何らかの原因で過緊張を起こし、大腿骨外側顆(だいたいこつがいそくか)と呼ばれる膝の骨の外側と摩擦することで痛みや違和感が発生するというわけです。
押すと痛む部位は、摩擦が起きている部位と考えて良いでしょう。
腸脛靭帯炎の発生要因として、以下のようなものが挙げられています。
O脚(外反足)
体重の負荷が外側にかかる歩き方
過度なランニングやトレーニング
ウォームアップ不足による柔軟性の不足
合っていないシューズや硬い路面等の劣悪な練習環境
加齢による膝関節の変形
誤ったフォームのトレーニング
腸脛靭帯炎は、練習を中断する等、休養することで痛みが軽減します。
しかし、根本的な原因を取り除かない限り、痛みはつきまといます。
だましだまし練習していても、解決にはならないということですね。
フォームの矯正や効果的なウォームアップについて、トレーナーとよく相談して練習を再開するべきでしょう。
また、歩き方やO脚をそのままにしておくのは他の部位にも負担がかかります。
しかし、これらを自分で矯正することは大変難しいことです。
身体バランスを総合的に判断できる専門家の適切な指導を受けることが必要ですよ。