肩峰下滑液包炎とは
肩峰下滑液包とは肩甲骨の外側にある肩峰と、棘上筋などの腱が合流してできた腱板との間にある滑液の入った袋で、肩関節の動きに伴って腱板を保護する働きがあります。
肩峰下滑液包炎とは、その肩峰下滑液包に負荷がかかり炎症をおこし、腕を外側から上げるなどの肩の動きで痛みがでる状態をいいます。
怪我や事故、繰り返し圧迫されたり使い過ぎなどで炎症が起こります。
野球肩、五十肩(県関節周囲炎)、インピンジメント症候群などにみられます。
症状と経過
肩峰下滑液包炎の症状は、いきなり激痛が起こるわけではなく、徐々に痛み出して慢性的な経過をたどります。
軽度なうちは安静時に痛みはありませんが、経過によっては夜間の眠っている時にも痛みが出て睡眠にも影響が出てきます。
痛みの程度が強くなっていくと、その痛みのために肩の動きに制限が出てきます。
炎症が長期にわたって続くと、動かさないでいることによる筋肉の萎縮、筋力の低下、肩関節の拘縮を引き起こす恐れがあります。
整形外科での処置
消炎鎮痛剤を処方
温熱療法・通電療法などの物理療法
ステロイド注射
手術
ななつほしでの施術方針
肩峰下滑液包炎などの肩関節痛に対する整体はななつほしが得意とする疾患の一つです。
野球肩や五十肩など今までに多くの肩関節の痛みを訴える患者様の施術を行ってきました。
最初のうちは肩関節の可動域は良いほうと比べて少し狭くなる程度だったのが、痛みが強くなってくると明らかに動きが悪くなってきます。
痛みをこらえて無理を続けると、滑液包が肥厚したり、骨棘などの変形や、腱板の断裂などが合わさって、年齢との兼ね合いもありますが手術の適応になってしまいます。
ですから肩関節の運動に制限が出てきたら早めの対処をお勧めしています。
肩峰下滑液包炎って肩の動作に伴って痛むので、肩関節に注目してしまいますよね。
でも肩関節は肘関節と手関節につながる関節なので、この2つの関節の影響を強く受けてしまうのです。
肩の動きだけではなくて、肘はちゃんと伸ばせますか?
肩の痛みを起こす原因として、肩関節の前方への巻き込みがあります。
この巻き込み肩があると、肘の曲げ伸ばしに制限がかかっており本人が気づかないうちに可動域に制限が出ていきます。
手を床につけることはできますか?
前腕には橈骨と尺骨という2本の骨がありますが、肘の動きが悪くなるとこの2本の骨の連携が崩れて、手首の動きにも制限が出てきます。
手をついて起きようとすると痛みが出るようになってしまいます。
関節の動きは連動するのでそれぞれの関節の動きをチェックして、バランスを取らないと痛みの出ている関節や筋肉だけの処置では改善していきません。
肩峰下滑液包炎の施術で大切なのは、肩関節だけにとらわれず全身をみて肩峰下滑液包の回復を遅らせている要因を見つけることです。
単なる疲労なのか?
関節の連動に問題はないか?
などしっかりと痛めている原因にアプローチできれば、また楽しく日常生活が続けられるようになります。
ただ休むだけ、ただ揉むだけでは改善しない場合もあるのです。
それぞれの状態に合わせた施術をおこなうことによって、整形外科や接骨院に通っても満足できなかった肩峰下滑液包炎の改善が見込めます。
電気を流すだけの施術など同じ療法を繰り返してもなかなか肩峰下滑液包炎が改善しない方、ぜひななつほしの整体を受けにいらしてください。