なぜセルフケアが必要?
野球肩は「投げすぎ」だけが原因ではなく、
-
過労筋(働きすぎた筋肉)
-
さぼり筋(働かなくなった筋肉)
-
相反神経支配の乱れ(拮抗筋がうまく切り替わらない)
といった筋肉バランスの崩れから起こることが多いです。
そのため、「休める筋肉」と「鍛える筋肉」の両方にアプローチするセルフケア が重要です。
ストレッチ編(過労筋を休める)
1. 大胸筋ストレッチ(胸の筋肉をゆるめる)
壁に手を当て、身体を反対側にひねります。
肩が前に巻き込んでいる人は特におすすめ。
効果:投球時の肩前方の突っ張りを緩和
2. 広背筋ストレッチ(背中〜脇のストレッチ)
四つん這いの姿勢から、両手を前に伸ばしてお尻を後ろに引きます。
脇の下〜背中に伸びを感じるように。
効果:投球後の背中・肩甲骨の疲労軽減
3. 上腕二頭筋ストレッチ(力こぶの筋肉)
壁に手のひらをつけ、腕を伸ばして外にひねります。
軽く胸を開くようにして伸ばします。
効果:リリース後の前方の張りをリセット
エクササイズ編(さぼり筋を活性化)
4. 肩甲骨セッティング(僧帽筋下部・前鋸筋を活性化)
仰向けになり、肩甲骨を背中で軽く床に押し付けるイメージで数秒キープ。
反り腰にならないように注意。
効果:肩甲骨を安定させ、ローテーターカフの負担を軽減
5. 外旋運動(セラバンドを使用)
肘を体側に固定し、ゴムバンドを外に引く。
小さな動きでOK、インナーマッスル(棘下筋・小円筋)を刺激。
効果:相反神経支配を整え、内旋過多を防ぐ
6. プランク+肩甲骨の押し出し
肘つきプランク姿勢から、肩甲骨を背中から前に押し出すように動かす。
「前鋸筋」を働かせる意識が大切。
効果:肩甲骨の安定性UP、投球時のフォーム改善
セルフケアの注意点
-
痛みが強いときは「ストレッチ」中心、無理な筋トレは避ける
-
ウォームアップでは「動的ストレッチ」、クールダウンでは「静的ストレッチ」を選ぶ
-
症状が長引く場合は早めに専門家へ
まとめ
野球肩の改善・予防には
-
過労筋を休めるストレッチ
-
さぼり筋を働かせるエクササイズ
-
相反神経支配をスムーズにする動き作り
この3つがポイントです。
練習前後に5〜10分取り入れるだけでも肩の負担が大きく変わります。
「セルフケアをしても肩の違和感が抜けない…」
「投げると痛みが出て試合に集中できない…」
そんなときは、自己流で放置せず一度チェックを受けてみましょう。
ななつほし整体院 では、フォーム・姿勢・筋肉の働きを徹底的に分析し、野球肩の根本改善をサポートします。