1. 「肘の痛み」があなたのパフォーマンスを奪う理由
「投げた瞬間、肘の外側がズキッとする」
「ピッチング後のアイシングをしても、痛みが翌日に残る」
「整形外科では“使いすぎ”と言われたけど、休むと感覚が鈍ってまた痛みが出る」
そんな悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。
肘の痛みは一時的な炎症ではなく、「身体全体の使い方の乱れ」から起こるケースがほとんどです。
特に野球肘(上腕骨外側上顆炎)は、肘だけを治しても再発しやすい。
なぜなら、肘は「腕の末端」であり、肩甲骨・体幹・下半身の動きが連鎖的に影響しているからです。
ななつほし整体院では、肘そのものだけでなく、相反神経抑制・運動連鎖の崩れに注目して根本的な改善を目指します。
2. 野球肘(上腕骨外側上顆炎)とは?
🔹どんな状態?
「野球肘」とは、投球やスイング動作を繰り返すことで肘関節に過剰なストレスがかかり、腱や筋肉、靭帯、骨に炎症や損傷が生じた状態を指します。
医学的には、外側が痛む場合を「上腕骨外側上顆炎」、内側が痛む場合を「上腕骨内側上顆炎」と呼びます。
🔹痛みの場所と特徴
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外側(親指側)→ 伸筋群(特に短橈側手根伸筋)の付着部炎
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内側(小指側)→ 屈筋群や内側側副靱帯のストレス
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投球中、ボールを離す瞬間やフォロースルー時に痛みが出ることが多い
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握力低下や、物を持つだけで肘の外側がズキッとする場合もある
3. なぜ肘が痛むのか ―「使いすぎ」だけではない真の原因
単に「投げすぎ」「使いすぎ」ではなく、筋肉のバランスの崩れと神経の抑制反応が根本にあります。
🔸① 過労筋とさぼり筋のアンバランス
投球時に酷使される筋肉(過労筋)と、本来働くべきなのに動いていない筋肉(さぼり筋)。
このアンバランスが続くと、特定の筋肉ばかりが硬直し、肘や肩に過度な負担が集中します。
例:
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過労筋:前腕の伸筋群、三角筋前部、大胸筋
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さぼり筋:肩甲骨内転筋群(菱形筋・下部僧帽筋)、体幹回旋筋
結果として、投球動作の中で「腕だけで投げるフォーム」になり、肘の外側に剪断ストレスが集中します。
🔸② 相反神経抑制 ― 筋肉の“味方と敵”の関係
筋肉は「拮抗筋(きっこうきん)」同士でバランスをとりながら動いています。
たとえば、肘を伸ばすときに働く上腕三頭筋と、肘を曲げる上腕二頭筋。
この2つの筋肉は、お互いに「相反神経抑制」と呼ばれる神経制御によって調整されています。
つまり、一方の筋肉が働くと、反対側は自動的に抑制されるのです。
しかし――
長時間のフォームの乱れや疲労が続くと、この神経抑制の仕組みがうまく働かなくなります。
結果、本来リラックスすべき筋肉が硬直し、力の逃げ道がなくなる。
その「逃げ場のない負荷」が、肘の炎症や腱の微細損傷につながります。
🧠研究から見た相反神経抑制の影響
近年のスポーツ科学(※J-STAGE・PubMedなど)では、相反神経抑制の異常が
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肘関節周囲筋の過剰緊張
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前腕伸筋の慢性的な筋膜癒着
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投球フォーム時の肘トルク増大
と強く関連していると報告されています。
🔸③ 運動連鎖の崩れ ― 肘だけ見ていては治らない
「肘が悪いから肘をマッサージ」
これでは根本的な改善にはなりません。
投球動作は、下半身 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 上腕 → 前腕 → 手という一連の運動連鎖で行われます。
どこか一箇所でもズレがあると、そのストレスが末端の肘に集中します。
例:体幹の回旋が少ないケース
・骨盤が固く、踏み込み脚で地面反力をうまく受けられない
→ 体幹の回旋量が不足
→ 腕で無理やりボールを投げる
→ 肘外側の伸筋腱に過剰な牽引ストレス
このように、運動連鎖の「ズレ」が痛みの温床となります。
4. 姿勢・フォームの崩れが痛みを呼ぶ
🔹猫背・巻き肩タイプ
→ 肩甲骨が外転・下方回旋し、肩関節の安定性が低下。
→ 投球時に上腕骨頭が前方にずれ、肘の外側に過度な牽引力。
🔹骨盤後傾タイプ
→ 体幹が使えず、下半身の力が腕に伝わらない。
→ フォロースルーで肘を「抜けない」フォームになり、肘への衝撃増大。
🔹首・胸郭の硬さ
→ 頸部伸筋群・小胸筋・斜角筋の過緊張により、肩甲帯の可動が制限。
→ 肩から肘までの“力の流れ”が途切れ、筋膜の滑走不良を起こす。
5. 整形外科的な治療との違い ―「痛みを取る」だけでは足りない理由
整形外科では、主に次のような対処が一般的です。
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安静・投球制限
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炎症抑制のためのNSAIDs(消炎鎮痛薬)や湿布
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超音波・電気療法
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ストレッチ指導
これらは炎症の鎮静には有効ですが、再発を防ぐには筋肉の働き方そのものを変える必要があります。
6. ななつほし整体院の施術方針 ― 根本改善の3ステップ
浦和の【ななつほし整体院】では、次の3ステップで野球肘を根本改善します。
STEP①:過労筋のリリースと神経反射の調整
投球時に過剰に働いている前腕伸筋群・三角筋・上腕筋を丁寧に緩め、筋膜の滑走を回復。
同時に、相反神経抑制が乱れた拮抗筋(上腕二頭筋・菱形筋など)を再活性化。
これにより「使いすぎ筋」と「さぼり筋」のバランスを整え、神経の誤作動をリセットします。
STEP②:運動連鎖の再教育
肩甲骨の内転・下制運動、体幹の回旋トレーニングを通して、下半身からの力を効率的に肘へ伝えるフォームへ。
「腕で投げる」から「身体全体で投げる」への変換を行います。
特に重視するのが、
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骨盤の安定(中臀筋・腸腰筋の活性化)
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肩甲骨の連動(僧帽筋下部・前鋸筋の再教育)
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胸郭の柔軟性(呼吸連動ストレッチ)
これにより、フォームの中で肘の負担を劇的に軽減します。
STEP③:再発予防とセルフケア指導
痛みが落ち着いた後こそ大事なのが再発予防。
当院では「自宅でできる3分ケア」を徹底指導しています。
🔹セルフケア例
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前腕のクロスリリース
手のひらを上に向け、反対の手で前腕外側を軽くつまむようにしてスライド。
筋膜をねじるように動かすことで、癒着を解消します。 -
肩甲骨はがしストレッチ
両肘を後ろに引いて、胸を開く。
「肩甲骨を背骨に寄せる」意識で10秒キープ×3セット。 -
体幹ねじりエクササイズ
仰向けで両膝を立て、左右にゆっくり倒す。
骨盤と肩甲骨の連動を取り戻す基本動作です。
7. 相反神経抑制×運動連鎖の科学的根拠
複数の国内外研究(※2021–2024年、J-STAGE・PubMed収載)では、
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投球動作中の肘外側トルクと前腕筋群の筋活動異常
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相反神経抑制の破綻が筋緊張維持の主要因
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肩甲骨・骨盤の非対称運動が肘関節の剪断力を増大させる
と報告されています。
また、筋電図解析により、肩甲骨下部僧帽筋や前鋸筋の活動低下が投球障害リスクを2倍に高めることも確認されています。
このことから、肘の痛みは単なる局所炎症ではなく、「神経制御と運動連鎖の破綻」として捉えるべきであることが明らかです。
8. 再発を防ぐために ― 3つの意識ポイント
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「投げる前の準備」を怠らない
肩甲骨・体幹の可動を出してから投げ始める。 -
「疲れたらフォームが崩れる」を自覚する
疲労=神経制御の乱れ。早めの休息がパフォーマンス維持につながります。 -
「肘だけ」ではなく「全身」を見る習慣を
肘痛は“身体からのサイン”。根本原因を見つめ直すことが大切です。
9. 最後に ― 「もう痛みに悩まない投球」をあなたへ
野球肘の本当の原因は、肘そのものではなく、身体全体のバランスの乱れと神経制御の誤作動です。
相反神経抑制の乱れを整え、運動連鎖を正しく再構築すれば、痛みは自然に消えていきます。
ななつほし整体院では、医学的根拠と臨床経験の両面から、再発しない身体づくりを全力でサポートしています。
「もう肘の痛みで好きなプレーをあきらめたくない」
――そんなあなたを、私たちは全力で支えます。






