今回は『テニス肘』への施術の紹介です。
当院では整形外科で診断を受けて、リハビリをするもなかなか改善しないというご相談を多く頂きます。
当院での実際の施術について解説をしていきます。
肘が痛くて物が持てない
事務や育児で手を使うことが多く、3か月前から肘の痛みが強くなってきたとのこと。だましだまし生活していたものの、次第に悪化してきてドアノブを回す動作やマウスを動かす際にも肘に激痛が走り一時休職して治療を始められました。
整形外科ではレントゲンを撮り異常なし。テニス肘と診断され、シップなどでしばらく様子を見ていたもののなかなか症状が改善せず、インターネットで当院をみつけて来院して頂きました。
テニス肘とは?
テニス肘とは俗称で正式には『外側上顆炎』といわれます。
肘の上の骨「上腕骨」の肘の外側の当たる部分を外側上顆と言いますが、この部分には手首を反らせる筋肉が付着しています。
そのため手首を反らせる動作を繰り返し行って強い負担がかかりすぎると、その負担が筋肉の付着部である外側上顆に集中し、炎症を起こしてしまう事が痛みの原因となります。
症状がひどい場合は注射だけでなく、手術による治療の適応になることもあります。
テニス肘の症状の観察
この方の肘の状況を確認していきます。
まず、手の中のどの筋肉が負担を受けているのかを確認するため、手首や指の圧痛や筋力を確認していきます。
今回、問題が見つかったのは「総指伸筋(そうししんきん)」といわれる、人差し指から小指までの4本の指を伸ばす筋肉でした。
次に、手首や肘以外に肘に負担をかける原因があるかを確認していきます。
手首や指以外の筋力や、関節の可動域を確認していきました。
今回問題が見つかったのは2点。
1つ目は巻き込み肩
長時間・長期間によるデスクワークによる不良姿勢から肩甲骨を前方に巻き込んでしまう大胸筋などの短縮と肩甲骨を背骨側に寄せる菱形筋の筋力低下がみられました。
巻きこみ肩になると上腕骨が内旋しやすくなり外側上顆に負担が来やすくなります。
2つ目は手首を親指側・小指側にそれぞれ曲げた際に筋力の低下がみられました。
左右の手根屈筋の筋力低下は伸筋の過労につながります。
また、そのような体の状況だったため、放置していてもなかなか炎症が引かないばかりかかえって負担が溜まり炎症がひどくなったというコトを患者さんに共有させていただきました。
肘の痛みの原因は何か?
肘の痛みの原因は直接的には筋肉の付着部の炎症となります。
そして、その炎症の原因が巻きこみ肩からの肘の捻じれと前腕部の筋力低下です。
そのため肘だけにアプローチするより、肩から手までの範囲で施術を行いました。
動作時の痛みが軽減したのを確認して、簡単な筋力トレーニングとストレッチを宿題としてご自宅で行っていただきました。。
施術と経過
この方のテニス肘は経過良好で、週2回の施術を行い8回目の施術で痛みがほぼなくなり日常生活での痛みはほぼなくなりました。
その後施術の頻度を下げ、最終的にはお子さんを抱き上げても痛みがなくなり、卒業とさせて頂きました。
ご本人もかなり痛かった時期から早期に改善したと喜んで頂きました。
今でも鍋を振ったり、ふたを開ける動作には全く問題なく生活できているとのことでした。
テニス肘なら当院にお任せください!
ななつほし整体院では整形外科や整骨院、整体院で「テニス肘」で通院したものの、改善できなかった方から多くご相談を頂きます。
もしテニス肘でお困りでしたら一度当院にご相談ください。当院の整体であなたのお悩みを解決できるかもしれません。