こんにちは、ななつほし整体院です。
今回は『肩こり』への施術の紹介です。
肩こりはデスクワークをする方や、同じ姿勢でいることが多い方など、多くの方が悩まれる症状の一つです。
当院では整形外科で診断を受けて、リハビリをするもなかなか改善しないというご相談を多く頂きます。
当院での実際の施術について解説をしていきます。
慢性的に首と肩が重だるい
仕事でのデスクワークで前傾姿勢が多く、20年以上も前から慢性的に肩が凝るとのこと。
整形外科に行った際に「ストレートネック」と診断を受け、他院でのマッサージや整体、整骨院など一通り試したものの、なかなか改善には至らずあきらめていた。
今回頭痛も伴って症状がひどく、何とか改善したいと考え、すでに通院されている母親の紹介で当院に来院されました。
肩こりとは?
日本整形外科学会によると、肩こりとは
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
と記載されています。
多くの場合は整形外科でレントゲンなどを撮っても異常は見つからず、姿勢や運動不足が原因として指導されています。しかし、理学療法やシップなどでも根本的な改善につながらず、どうしたらいいのか悩んでいる方が多い症状です。
肩こりの症状の観察
この方の症状を確認していきます。
まず、首から肩のどの筋肉が負担を受けているのかを確認するため、首や肩の圧痛や筋力を確認していきます。
今回、問題が見つかったのは「僧帽筋」といわれる、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉でした。
背中全体の緊張や前腕の筋肉まで緊張が見られました。
また当院で肩こりの際に注目するのが「肩の可動域」になります。
この方も挙上に左右差が出ており、腹筋群や広背筋などの影響がみられました。
次に、首や肩に負担をかける原因がどこにあるのかを確認していきます。
下半身の筋力や、関節の可動域を確認していきました。
今回問題が見つかったのは2点。
1つ目は巻き込み肩
長時間・長期間によるデスクワークによる不良姿勢から肩甲骨を前方に巻き込んでしまう大胸筋などの短縮と、肩
甲骨を背骨側に寄せる菱形筋の筋力低下がみられました。
巻きこみ肩になると猫背になり、首から肩に負担が来やすくなります。
2つ目は反り腰。
大腿四頭筋の短縮により骨盤が前傾し、股関節の伸展が出せていませんでした。
腹筋の筋力低下は骨盤を前傾させ反り腰につながります。
反り腰により猫背と巻き込み肩が誘発されやすくなります。
このような不良姿勢から肩こりがひどくなったというポイントを患者さんと共有させていただきました。
施術のポイント
今回の施術のポイントは
・ストレートネック
・肩の巻き込み
・猫背
・反り腰
といったところになります。
症状としては、筋肉が凝っているのに加え、筋肉の力みが抜けない(過緊張)状態になっていることが問題としてあげられます。
これは逆に使われず働いていない筋肉があることを示唆しています。
*相反神経支配から大胸筋が働いて、肩を前方に引き出してしまうと肩甲骨を背骨に寄せる菱形筋が弛緩して猫背を作ることから、逆に菱形筋を鍛えて大胸筋を弛緩させることを目指します。
それぞれの関節で使われやすい筋肉と弛緩しやすい筋肉があるので、凝り固まってしまった筋肉はほぐして、使われていない筋肉は鍛えてバランスを取るようにしていきます。
*相反神経支配(そうはんせいしんけいしはい、Reciprocal Innervation)とは、 主働筋が収縮する際に拮抗筋を収縮させない(弛緩させる)命令が出されるというような、互いに拮抗しあう筋の活動を抑制するメカニズムのことである。 相反性抑制ともいう。
施術と経過
首から肩だけでなく、大腿部など姿勢に関連する部分を緩めていきながら、まずは体の緊張を抜いていきます。
次にこわばって可動域の低下していた関節を動かせるようにして、筋力の低下している部位を鍛えています。
週に1回でほぼ3か月ほどかかりましたが、低下していた筋力もしっかりバランスが取れてきて、肩こりの張り返しもなくなってきたため、症状が出ることも少なくなり、今ではメンテナンス程度の通院をしていただいている状態です。
さいたま市浦和区で肩こりの整体なら当院にご相談ください!
慢性的な肩こりでお悩みなら、是非当院の整体をお試しください。
これまでも、どこに行っても良くならなかった症状に対しご相談を頂き、解決してきました。
肩こりで長年悩んでいる場合や、マッサージをしてもすぐに戻ってしまうという方はお気軽にご相談ください。