お子さんの野球肘を理解してサポート!

お子さんが「肘の外側が痛い」「ボールを投げると肘がキリキリする」と訴えていませんか?

これは「野球肘」、正式には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれる状態で、野球の投球や日常生活の繰り返し動作で肘に負担がかかり、炎症が起きるものです。

保護者の皆さんにとって、お子さんが痛みで野球を楽しめないのは心配ですよね。

でも、野球肘は肘だけの問題ではなく、肩や背中、体の使い方のバランスが大きく関係しています。

このページでは、野球肘の原因や症状、悪化するパターン、整体でのアプローチ、そして家庭でできる簡単なセルフケアをわかりやすくお伝えします。

お子さんの肘をいたわりながら、ケガに強い体をつくるお手伝いをしましょう!

野球肘とは?

野球肘は、投球や腕の繰り返し動作で肘に負担がかかり、前腕(手首から肘までの部分)の筋肉が肘の骨にくっつく部分(外側上顆)に小さなキズや炎症が起きる状態です。
テニスをする人がなる「テニス肘」と同じ仕組みで、バックハンドの動作で痛むことから「バックハンドテニス肘」とも呼ばれます。
高校生の野球選手では、ピッチングやバッティングで肘を酷使することで起こりやすいです。

よくある症状

  • 肘の外側が痛い:投球時やボールを握るとズキズキ、キリキリする。
  • 重いものを持つとつらい:バッグや水の入ったバケツを持つと肘が痛む。
  • 手首の動きで痛み:ドアノブを回したり、箸を使う動作で違和感。
  • スマホやゲームで疲れる:長時間スマホやマウスを使うと、肘や前腕がだるい。
  • 安静でもジワジワ痛む:ひどくなると、何もしていなくても肘が重い。

痛みは最初は軽く、気づかないうちにじわじわ出てくることが多いです。

でも、無理して使い続けると「慢性化」といって、なかなか治らない状態になることも。
保護者としては、早めにお子さんの症状に気づいてあげることが大切です。

野球肘の原因

肘だけじゃない、体のバランスがカギ

野球肘は「肘が悪い」だけが原因ではありません。
肩、背中、骨盤など、体全体の筋肉や動きのバランスが崩れると、肘に余計な負担がかかってしまいます。
中・高校生は体が成長中なので、体の使い方のクセや筋力のバランスが影響しやすいです。
主な原因をわかりやすく説明します。
  1. 働きすぎる筋肉(過労筋)
    • 前腕の筋肉(特に手首を伸ばす「伸筋群」)や上腕の外側の筋肉が、投球やバットのスイングで繰り返し使われすぎて硬くなります。
    • 硬くなった筋肉が肘の骨を強く引っ張り、炎症や小さなキズを引き起こします。
    • 例:ピッチングで手首をスナップする動作を何度も繰り返すと、前腕がガチガチに。
  2. サボっている筋肉(さぼり筋)
    • 肩甲骨(背中の肩の骨)周りの筋肉や体幹(お腹や背中の筋肉)がちゃんと働いていないと、肘に負担が集中します。
    • 特に「前鋸筋」(肩甲骨を動かす筋肉)や「下部僧帽筋」(背中の下の方)、肩の「回旋筋腱板」が弱いと、投球時の力が肘にドカンと伝わってしまいます。
    • 例:肩甲骨が動かず、腕だけで投げると、肘が頑張りすぎてしまう。
  3. 筋肉のチームワークの乱れ(相反神経支配の乱れ)
    • 筋肉は通常、ペアで動きます(例:肘を曲げる筋肉と伸ばす筋肉が交互に働く)。これを「相反神経支配」と言います。
    • サボっている筋肉が働かないと、働きすぎる筋肉ばかりが頑張り、肘に負担がかかり、血流や神経のバランスも乱れます。
    • 例:肩がガチガチでスムーズに動かないと、肘が余計に力んで痛む。
  4. 姿勢やフォームのクセ
    • 猫背や肩が前に出る姿勢、投球フォームの乱れ(例:肘が下がる、肩が開きすぎる)は、肘に負担をかけます。
    • 高校生はスマホや勉強で長時間前かがみになりがち。これが肩や背中の筋肉を硬くし、肘に影響します。

どんなときに悪化する?

日常生活での注意点お子さんの生活習慣や野球の動きが、野球肘を悪化させることもあります。

保護者さんが気づいてあげられるポイントをまとめました。

  • 投球のしすぎ:試合や練習で投げすぎると、肘が休む暇がなく、炎症がひどくなります。特に、連投や無理なフォームは要注意。
  • 長時間のスマホやゲーム:スマホを握ったり、マウスを動かす動作は、前腕の筋肉にジワジワ負担をかけます。
  • 重いものを持つ:学校の重いバッグや部活の道具を片手で持つと、肘に負担が。
  • 悪い姿勢:勉強やゲームで猫背が続くと、肩や背中の筋肉が硬くなり、肘への負担が増えます。
  • フォームのクセ:投球時に肩甲骨が動かず、肘や腕だけで投げるフォームだと、肘が疲れやすいです。

保護者として、「最近、肘を気にしてる?」「投げすぎてない?」と声をかけてあげると、お子さんの状態に気づきやすくなります。

整体でのアプローチ

肘だけでなく全身を整える

ななつほし整体院では、野球肘を「肘だけの問題」とは考えず、肩、背中、骨盤、体幹まで含めた全身のバランスを整えるアプローチを取ります。
お子さんの体に合わせたやさしい施術で、痛みを和らげ、再発しにくい体をつくります。

どんなことをするのか、わかりやすく説明します。

  1. サボっている筋肉を目覚めさせる
    • 肩甲骨周りの筋肉(前鋸筋や下部僧帽筋)や肩の筋肉を、手技や軽い運動で動かせるようにします。
    • これで、投球時の力が肘に集中せず、体全体で受け止められるようになります。
    • 例:肩甲骨を動かす簡単なエクササイズで、肘の負担を減らす。
  2. 働きすぎた筋肉をほぐす
    • 前腕や上腕の硬くなった筋肉を、優しくマッサージやストレッチでゆるめます。
    • 血流が良くなり、肘の炎症が落ち着きやすくなります。
    • 例:前腕を軽く揉んで、ガチガチの筋肉をリラックス。
  3. 筋肉のチームワークを整える
    • 肘を曲げる・伸ばす筋肉がスムーズに働くよう、神経のバランスを調整。
    • 動きが滑らかになり、肘への負担が減ります。
    • 例:軽い動作で筋肉の連携を再教育。
  4. 姿勢と骨格を整える
    • 骨盤や背骨の歪みをチェックし、猫背や肩の前傾を改善。
    • 全身のバランスが整うと、肘への負担が自然に減ります。
    • 例:骨盤を正しい位置に調整して、投球フォームが安定。

整体では、お子さんの体の状態や野球のポジション、痛みの程度に合わせて施術をカスタマイズします。

保護者の方も一緒に相談に来ていただければ、家庭でのケアのアドバイスもお伝えします!

家庭でできる簡単セルフケア

親子で取り組もう

お子さんの野球肘を早く良くするには、家庭でのケアがとても大事。
保護者さんがお子さんと一緒にできる、簡単で安全なセルフケアを紹介します。
毎日5~10分でOKなので、部活や勉強の合間に取り入れてみてください。

1. 前腕のストレッチ:筋肉をゆるめる

  • やり方
    • 手首の伸ばしストレッチ:痛い方の腕を前に伸ばし、手のひらを下に。反対の手で指をそっと下に引いて、前腕の外側を20~30秒伸ばす。1日2~3回、2~3セット。
    • 手首の曲げストレッチ:手のひらを上にして、指を体の方に引く。前腕の内側を20~30秒伸ばす。同じく1日2~3回。
  • コツ:痛くならないよう優しく。「気持ちいい?」と確認しながらやってあげて。お風呂上がりがおすすめ!

2. 肩甲骨の運動:肘を支える

  • やり方
    • 肩甲骨ぐるぐる:肩を耳に近づけて、後ろにゆっくり10~15回回す。肩甲骨が動くのを感じて。前に10~15回も。
    • 肩甲骨寄せ:背筋を伸ばし、肩甲骨を背中の真ん中にギュッと寄せて5秒キープ。10~12回、1日2~3セット。
  • コツ:親子で一緒にやると楽しい!「肩が軽くなるよ!」と声をかけて。

3. 姿勢を意識

  • やり方:勉強やスマホのときは、背筋をピンと、肘を90度に。1時間ごとに立って肩をグルグル。机や椅子の高さを調整して、腕がラクに。
  • コツ:「背中ピンでかっこいいよ!」と褒めてあげて。猫背に気づいたら優しく声かけ。

4. 日常生活の工夫

  • 休憩を:スマホやゲームは30~40分ごとに休憩。軽く手首を振って。
  • 冷やす・温める:痛みが強いときは氷をタオルで包んで10~15分、鈍い痛みなら温かいタオルで10~15分。
  • 投球を控える:痛みが強いときはコーチと相談して投げるのを少し休む。

注意:痛みが出たらすぐにストップ!トレーナーやお医者さんに相談してください。毎日少しずつ続けるのがコツです。

まとめ

お子さんの野球肘をチームでケア

野球肘は、肘だけでなく、肩や背中、姿勢のバランスが影響する体の問題です。
早めに気づいて、整体での施術や家庭でのセルフケアを組み合わせることで、痛みを和らげ、野球を長く楽しめる体をつくれます。
保護者さんのサポートがお子さんの回復を大きく後押しします。
お子さんが「肘が痛い」と言うのを聞いたら、「どんなときに痛む?」「最近投げすぎてない?」と優しく聞いてあげてください。
浦和で野球肘に悩むお子さんをお持ちの方は、ななつほし整体院までお気軽にご相談くださいね。
お子さんの体に合わせたケアと、家庭でできるアドバイスを提供します。
一緒にお子さんの肘を元気にしましょう!

症状について詳しくはこちら

野球肘

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