こんにちは、ななつほし整体院です。

五十肩とは、肩関節の運動障害と痛みが現れることです。医学的には”肩関節周囲炎”と呼びます。
五十肩は、50歳代を中心とする40〜60歳代に多くみられ、特別な原因がなく発症するとされています。主な症状は片側の肩のみに痛みや運動障害がなどで、ときに日常生活に支障が生じるほどの強い痛みが現れることがあります。
多くの場合は運動療法や薬物療法などの保存療法によって改善することができます。自然に治ることもありますが、進行すると肩関節の動きが悪くなる肩関節拘縮や凍結肩といわれる状態になることがあります。
当院では整形外科で診断を受けて、リハビリをするもなかなか改善しないというご相談を多く頂きます。
当院での実際の施術について解説をしていきます。
原因
五十肩の明らかな原因は分かっていませんが、加齢に伴い骨・軟骨・靱帯・腱など関節の組織に炎症が起こることによって生じると考えられています。そのほか、運動不足や寒さによって血液の循環が悪くなると、五十肩が発症しやすくなると考えられています。
手が後ろに回らなくなった
50代男性、肩から腕にかけての痛みと可動域の制限が出たため整形外科を受診。
五十肩と診断を受けて半年ほどリハビリを行うも、なかなか成果がでないため当院を受診されました。
五十肩の状態
まず、問診から検査までの内容を下記にまとめます。
発症した時期
発症時期は約8か月前になり、原因は不明。
最初は肩を動かした際にふとした時に痛むくらいで、放置していたら徐々に痛みが増していき、夜も眠れないくらいの痛みになってしまったため整形外科医を受診。
6か月間リハビリを行い、今回当院を受診されました。
経過
痛みのピークは過ぎているが、肩が固まって動かせなくなってきていることでした。
シャツの脱ぎ着など難しくなり、何とかしたくて当院を受診されています。
状態としては炎症が一番強い「炎症期」を過ぎ、肩がだんだん固まってくる「拘縮期」に移行したため、肩の拘縮症状が出ているのだと考えられます。
肩の硬縮期では肩すくめ兆候が見られます。
肩すくめ兆候
腕を外に上げる際に、首をすくめるように肩が上がっていく状態です。
上腕の骨と肩甲骨の間が癒着して狭くなってしまい。スムーズに上腕骨が動いていないため、僧帽筋上部が働いて肩をすくめるようにして腕を無理やり上げようとする動作になってしまうためです。
通常では上腕を外側から頭部に向けて上げていく際に、肩甲骨の内側にある菱形筋と外側にある前鋸筋が働いて肩甲骨が上方回旋するときれいに腕が上がっていきます。(肩甲上腕リズム)
菱形筋と前鋸筋が働かないと僧帽筋が代償して働いて、肩甲骨を上方に引き寄せてしまい、首をすくめるようにしてしまうのです。
施術のポイント
上記にまとめた内容から、手を後ろに回せなくなる原因として考えられるのは以下になります。
1つずつ解説していきます。
①肩甲骨(肩峰)と上腕骨の隙間が狭い
上腕骨と、肩甲骨(肩峰)には隙間があり、その隙間を使って上腕骨が滑り込むからこそ、肩は様々な運動ができるようになります。
この隙間が狭くなることで上腕骨の運動範囲が狭くなり、腕が上がらなくなってしまうのです。
②肩の周りの筋肉が固まり動けなくなっている
肩の骨の隙間が狭くなっていると可動域が狭くなり、それに伴って肩周りの筋肉が硬縮して固まってしまいます。
肩周りの筋肉は19個あり、この筋肉が腕を様々な方向に動かしたり安定させたりするために働いています。
この19個の筋肉の中でいくつかの筋肉が硬くなり動かなくなったり、伸びて弛緩することで腕の動きが悪くなってしまいます。
施術と経過
首から上腕だけでなく、大腿部など姿勢に関連する部分を緩めていきながら、まずは体の緊張を抜いていきます。
次に癒着して可動域の低下していた関節を動かせるようにして、筋力の低下している部位を鍛えています。
順調に肩の動きが回復
週に1回でほぼ4か月ほどかかりましたが、低下していた筋力もしっかりバランスが取れてきて、腕がスムーズに動きはじめ、日常生活に影響がなくなってきました。
後に回す動作もスムーズになり、自然に帯が結べるくらいに回復。左右差がほとんどないほどまで回復をしてくれました。
その他の動きも正常な可動域まで戻り、まったく違和感のないところまで回復しています。
五十肩でお悩みなら、当院にご相談ください!
さいたま市浦和区で五十肩に対する整体なら、ななつほし整体院へご相談ください。
病院や他院でもなかなか改善しなかった症状でも原因からしっかりと見つけ出し、早期改善に向けた施術計画を立てて五十肩の施術を計画的に行っていきます。
お悩みの方は是非、お気軽にお問合せ下さい。