階段で起こる膝痛  膝蓋大腿関節へのアプローチについて

膝関節痛は、膝関節周辺の痛みや不快感を指し、原因は多岐にわたります。そのため、原因を特定し、適切なケアを行うことが早期改善へのカギとなります。この記事では、膝関節痛の中でも主に階段の下りで、お皿の骨(膝蓋骨)の周囲におこる痛みの原因とその対処法について詳しく解説します。

階段の下りで起こる膝の痛みは、主に以下の原因が考えられます

  1. 膝関節の負担:階段の昇降は膝に体重の数倍の負荷がかかり、特に下りでは衝撃が大きい。膝の軟骨や靭帯にストレスがかかることで痛みが生じる。
  2. 変形性膝関節症:軟骨のすり減りや関節の変形により、階段の動きで痛みが悪化する。特に中高年に多い。
  3. 膝蓋大腿症候群:膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間の動きがスムーズでない場合、階段の使用で痛みが顕著になる。
  4. 筋力不足:太ももの筋肉(大腿四頭筋)やハムストリングの弱さが、膝への負担を増やし、痛みを引き起こす。
  5. 怪我や炎症:半月板損傷、靭帯損傷、滑液包炎などが階段での動きで悪化することがある。
  6. 不適切な靴や歩き方:靴のクッション不足や不自然な足の運びが膝に負担をかける。
この中の3つめ、膝蓋大腿症候群について掘り下げていきます。
膝蓋大腿症候群(Patellofemoral Pain Syndrome, PFPS)とは膝蓋大腿症候群は、膝蓋骨(お皿)と大腿骨(太ももの骨)の間の関節に異常なストレスがかかることで生じる膝の痛みです。特に階段の昇降、しゃがむ動作、正座、または長時間座った後の立ち上がり(「映画館サイン」)で痛みが顕著になります。

主な原因

  1. 膝蓋骨のトラッキング異常:膝蓋骨が正しい位置で動かず、大腿骨と擦れる。
  2. 筋力のアンバランス:大腿四頭筋(特に内側広筋)の弱さや、臀部、ハムストリングの筋力不足。
  3. 過剰な負荷:ランニング、ジャンプ、階段の頻繁な使用などによる膝への繰り返し負担。
  4. 扁平足や足のアライメント異常:足のアーチ不足やO脚・X脚が膝に影響。
  5. 不適切な靴:クッション性やサポート不足の靴が原因。
  6. 柔軟性不足:ハムストリングや腸腰筋の硬さが膝に負担をかける。

症状

  • 膝蓋骨周辺や膝の前面の鈍い痛み。
  • 階段、しゃがむ、正座、走る、座った後の立ち上がりで痛みが悪化。
  • 膝の「ゴリゴリ」音(軋轢音)がする場合も。
  • 腫れは通常少ない。

対処法

  1. 休息と活動調整
    • 痛みを誘発する動作(ランニングや深くしゃがむこと)を一時的に避ける。
    • 低負荷の運動(水泳やサイクリング)に切り替える。
  2. 筋力トレーニング
    • 大腿四頭筋(特に内側広筋)や臀筋を強化。例:ストレートレッグレイズ、ミニスクワット。
    • 骨盤の前傾や後傾を整えるために、腹筋下部や多裂筋を強化。例:足上げ腹筋、プランク。
    • 足底のアーチを整えるために、虫様筋やふくらはぎの筋肉を強化。例:タオルギャザー、カーフレイズ。
  3. ストレッチ
    • ハムストリング、大腿四頭筋、腸腰筋、ふくらはぎをストレッチして柔軟性を向上。
  4. アイシング
    • 痛みがある場合、1回20分のアイシングで炎症を軽減。
  5. 適切な靴やインソール
    • アーチサポート付きの靴やインソールを使用。
  6. テーピングやブレース
    • 膝蓋骨の位置を補正するテーピングやサポーターが有効な場合も。
  7. 体重管理
    • 過体重の場合、減量で膝への負担を軽減。
  8. 医療機関の受診
    • 痛みが続く場合、整形外科で診察。X線やMRIで他の疾患(半月板損傷や変形性関節症)を除外。
    • まれに手術(関節鏡手術)が検討される。

注意点

  • 急に運動量を増やすと悪化する可能性があるため、徐々に負荷を増やす。
  • 痛みが強い場合や、膝がロックする・腫れる場合は、早めに専門医に相談。
  • 自己判断で無理に動かすと悪化のリスク。

予防

  • 運動前の十分なウォームアップとストレッチ。
  • 筋力バランスを整えるトレーニングの継続。
  • 適切な靴を選び、定期的に交換。踵の片減りに注意。

ななつほし整体院では

太ももの外側にある腸脛靭帯とか外側広筋など、

この辺りが硬かったり(癒着)があると、毎日上記のケアをしたとしても効果が出辛いです。

腸脛靭帯や外側広筋の癒着(癒着:筋肉、筋膜、神経などの滑りが悪くなってしまうこと)によって膝のねじれを起こしてしまいます。

捻じれの原因を見極めて、施術を施すことで正常な可動域に戻していくことが第一選択となります。

腸脛靭帯や外側広筋が硬くなってしまう原因は、逆に内側広筋などの使えていない筋肉を補うために外側に負担がかかっています。

可動域を戻したのちに、それを維持するために使えていなくてさぼっている筋肉を鍛えて負担を軽減していきます。

高齢者でも無理なく取り組めるように、トレーニングメニューを組んでいますのでご安心くださいね。

 

膝関節は体重や運動による負荷を主に支える荷重関節のひとつです。

立つ、走るだけではなく座るときにも負荷がかかっています。

自分が原因だと思っていない日常生活動作で症状の原因を作っている可能性があります。

膝関節痛でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

 

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浦和整体院 ななつほし

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