いかがでしたでしょうか？
もし「１つでも当てはまる」と思った方は、このまま読み進めてみて下さい。

最後までお読み頂ければ、当院があなたの「お悩みを解決」させて頂けると思います。

1. そもそも「変形性股関節症」とは？

「変形性股関節症」という言葉を聞くと、「もう手術しかないのでは…」「軟骨がボロボロにすり減っているって言われた…」と心配になるかもしれません。

ですが、まず押さえておきたいのは以下のポイントです。

● 定義と発生の流れ

股関節は、骨盤側のくぼみ（臼蓋）と大腿骨の頭部（大腿骨頭）が組み合わさって「球‐窪（きゅう・くぼ）」状の関節を形成しています。

関節の中には関節液を含む関節包があり、軟骨がクッションの役割を果たしながら、円滑に動くようになっています。
変形性股関節症とは、この軟骨が長年の負荷・加齢・筋力低下などによってすり減り、骨同士が擦れ合ったり、関節の隙間が狭くなったりして、痛み・可動域制限・歩行異常などを引き起こす疾患です。
例えば、先天性の股関節脱臼や臼蓋形成不全という先天的な要因、さらに加齢・過去の外傷・肥満・筋力低下など複数の要因が組み合わさることで、筋肉だけでは支えきれなくなった関節に過度な負荷がかかり、軟骨を徐々に蝕んでいきます。

● なぜ“痛み”が出るのか？

「軟骨がすり減っている」と診断されることがありますが、実は軟骨自体には痛みを感じる神経がほとんどありません。そのため、痛みを感じる主な原因は、軟骨の破壊によって出た「削りかす（軟骨片）」が関節内に散り、滑膜（関節包の中の膜）が炎症を起こしてしまうから、という報告があります。医書ジェーピー+2医学書院+2
この炎症によって、歩き出しや立ち上がり、階段などで「ジーン」「ズキッ」といった痛みや違和感を感じることが多くなります。

● 痛み→運動減少→筋力低下→負荷増という“悪循環”

痛みや違和感があると、自然と「歩く距離を減らす」「立っている時間を短くする」といった行動になります。すると、股関節を支える周りの筋肉（特に内転筋・中殿筋・大殿筋など）が使われなくなり、筋力低下・代謝低下・体重増加…とつながります。増えた体重や弱った筋肉では、股関節を支える力がさらに低下し、負荷が股関節に集中してしまう。これがまさに変形性股関節症が進行する典型的な構図です。J-STAGE
さらに、痛みを避けるために「体をかばう姿勢（疼痛回避姿勢）」をとることで、関節の可動域（曲げ伸ばし・回旋）が低下し、いわゆる“正座が難しい”“深く曲げられない”“歩き出しがぎこちない”といった症状が出てきます。

ある研究では、変形性股関節症患者において、股関節の可動域制限が歩行中の骨盤・大腿の協調運動（運動連鎖）に悪影響を与えていることが報告されています。CiNii+1
放置してしまうと、さらなる変形・疼痛・歩行障害を招き、最終的には人工関節手術を検討する可能性も出てきます。だからこそ、できるだけ早め・できるだけ日常的にケアすることが大切です。

2. なぜ“整体”で変形性股関節症が変わるのか？

～整体がカバーできる「動き」と「バランス」の改善～

「整形外科で『軟骨が減っている』『このくらいが年齢相応です』と言われた…」という方も多いかもしれません。

確かにレントゲンやMRIで軟骨の様子は見えますが、先ほども触れたように、痛みを感じるメカニズム・変形が進む流れは“筋肉・神経・動作・バランス”という複合的な要素が絡んでいます。

ななつほし整体院では、変形性股関節症を改善するために「整体＋運動」という2つのアプローチを掛け合わせて、以下のような流れで進めます。

● 誤った“力のかかり方”をリセット

股関節そのものが変形を起こしている場合でも、実際には「その前後でどんな負荷がかかっているか」がとても重要です。

たとえば、足首や膝、骨盤や背骨の動きが制限されていると、股関節に代償的な動きが生まれ、負荷が集中してしまう。
このような連続した“関節や筋肉の動きのつながり”を、理学療法界では「運動連鎖（kinetic chain）」と呼びます。yodosha.co.jp+1
ななつほし整体院では、まずこの運動連鎖が滞っていないか、動作や姿勢の観察を行います。

そして、滞っている部分を丁寧に整えることで、股関節への負荷を軽減していきます。

● “神経‐筋”の調整で効率的な動きを取り戻す

次に注目するのが「筋肉の使われ方」です。私たちの体は、筋肉だけを単独で動かすわけではなく、神経と筋肉が連動しながら、いくつかの筋肉が協調して働いたり、逆に働いたりして動作をコントロールしています。
このとき、ある筋肉が働くと、反対側にある筋肉が抑えられる、という仕組みがあります。理学療法的にはこれを「相反神経抑制（reciprocal inhibition）」と言います。nuhw.ac.jp+1

簡単に言うと、例えばヒジを曲げるときに“力こぶ（上腕二頭筋）”が働くとき、逆側の“押し出す筋（上腕三頭筋）”は自然にゆるんでくれます。

これがスムーズに働いていると、関節も筋肉も余分な力がかからず、効率良く動けるのです。

しかし、長年の負荷・姿勢のクセ・運動不足などでこの仕組みがうまく働かないと、“さぼり筋”（本来働くべきなのにあまり使われない筋肉）や“過労筋”（使い過ぎて疲れている筋肉）が生まれ、股関節・骨盤・背骨まわりに不要な力がかかってしまいます。

整体では、この神経‐筋のバランスを整える施術を行い、「この筋肉を働かせよう」「この筋肉はちょっと抑えよう」という調整をしていきます。

● “運動”をただやればいいわけではない

「股関節痛があるから運動しよう」というのは良い考えですが、やり方を誤ると逆効果になることもあります。

実際に、変形性股関節症の運動療法に関する研究では、単関節運動（関節だけを動かす）より、多関節運動（体幹・骨盤・複数の関節を連動させて動く）を取り入れた方が、歩行時の筋活動改善に効果があったという報告もあります。J-STAGE+1

つまり、関節だけ・筋肉だけ…ではなく、「体全体をつなげて動かす」ことがカギ。

その意味で、整体と運動を組み合わせてアプローチすることで、単体での運動よりも「股関節が楽になった」「歩きやすくなった」と感じやすくなるのです。

3. ななつほし整体院（浦和）の“3ステップ”アプローチ

～あなたの体に寄り添い、一緒に整えていく～

浦和という場所で、多くの方に選ばれてきたななつほし整体院だからこそ、安心して取り組んでいただけるよう、以下のステップで進めています。

ステップ1：丁寧な問診＆動作チェック

まずは、あなたのお話をじっくり伺います。
「いつから」「どんなときに」「どんな風に」痛みや違和感が出るか。

立ち姿勢・歩き出し・階段・床からの立ち上がり…など、日常の動作にどんな“モヤモヤ”“気になる”があるかを丁寧に確認します。

続いて、立位・歩行・骨盤・股関節・膝・足首の連動動作（運動連鎖）をチェック。

昔から「片側だけ重い感じがする」「立っているとお尻が張る」「足を引きずる感じがする」という方は、筋肉や神経‐筋の仕組みに“クセ”が出ていることがあります。

ステップ2：整体による神経‐筋・関節アプローチ

問診・チェックで見えてきた「運動連鎖の滞り」「相反神経抑制が働きにくくなっている筋肉」「過労筋・さぼり筋の偏り」などをもとに、整体で整えていきます。

具体的には：

• 筋膜や関節包の緊張を優しく解放し、関節の“詰まり”や“動きの悪さ”を改善

• さぼっている筋肉に安全に刺激・活性化を促す（例：中殿筋・大殿筋）

• 過剰に働いて疲れている筋肉をゆるめて、神経‐筋のバランスを取り戻す

• 骨盤や背骨、足首・膝と股関節をつなぐ動きを整え、運動連鎖がスムーズに流れる状態を作る

こうして、股関節そのものだけでなく、その前後・上下にある関節と筋肉・神経が「いい仲間関係」に戻っていくのです。

ステップ3：個々に合わせた“運動・セルフケア”をご提案

整体で整えた後は、日常に戻っても体が良い状態を維持していけるよう、あなたの体力・生活習慣・股関節の状態に合わせたセルフケアもご案内します。
ここでは、特に以下の観点を大切にしています：

• 運動連鎖を意識した「多関節エクササイズ」：股関節だけを動かすのではなく、骨盤・体幹・足首・膝といった連動を意識した動きで、股関節への負荷を分散

• 相反神経抑制を促す動き：働いてほしい筋肉がきちんと働き、抑えるべき筋肉が自然にゆるむように“神経‐筋の連動”を意識

• 無理のない量・頻度：痛みがあると“張り切ってやり過ぎる”“やらな過ぎる”どちらも負担になります。だからこそ、あなたのペースにあった形で

• 日常動作の工夫：立ち上がり・歩き出し・階段・靴の脱ぎ履きなど、股関節に負担がかかりやすい動きを少しずつ整えていく

この整体＋運動の流れを通じて、「何となく股関節が軽くなってきた」「歩き出しがスムーズになった」「将来のことを少し安心して考えられるようになった」というお声を多数いただいています。

4. 「運動連鎖」「相反神経抑制」「過労筋・さぼり筋」って何？

専門用語を、患者様にもわかりやすくご説明します。

整体や理学療法の言葉が出ると「専門的で難しそう…」と感じるかもしれません。

ですが、ご安心ください。ここでは、「運動連鎖」「相反神経抑制」「過労筋・さぼり筋」というキーワードをわかりやすく解説します。

● “運動連鎖”とは

「運動連鎖」という言葉は「体のあちこちがつながって動いている」という意味です。例えば、歩くとき、足（足首・膝・股関節）だけが動いているわけではありません。

骨盤・体幹・背骨・反対の足…これらが連動して「歩く」という動作を支えています。

もしこの連鎖のどこかに“ゆるみ”や“詰まり”があると、他の関節や筋肉が代わりに無理をして、その結果として「股関節が痛くなる」「膝に負担がかかる」「腰が張る」といったことが起きてしまいます。

研究でも、変形性股関節症の方ではこの運動連鎖の動きの偏りが確認されています。医書ジェーピー+1

ですから、局所だけでなく体全体の「つながり」を整えることが大切です。

● “相反神経抑制”とは

難しい名前ですが、実はとてもシンプルな仕組みです。

「この筋肉が働くとき、反対側の筋肉はゆるんでね」という体の自然な連動です。

たとえば、階段を上るとき、お尻の筋肉（中殿筋・大殿筋）が働くと同時に、太ももの内側の筋肉や足首の裏側の筋肉が“抑えられる”ことで動きがスムーズになります。

しかし長年の姿勢のクセ、片側だけで立つ癖、運動不足などで「反対側の筋肉がゆるまない」「働くべき筋肉が働かない」ということが起こると、関節に無理な力が加わりやすくなります。

最近の研究では、反復運動によってこの相反神経抑制を高めることができると報告されています。nuhw.ac.jp
当院では、この「働く筋肉を働かせ、ゆるむべき筋肉をゆるませる」整体・運動を通じて、股関節・骨盤のバランスを整えていきます。

● “過労筋／さぼり筋”とは

• 過労筋：働きすぎて疲れてしまっている筋肉。たとえば、立ち仕事で「片側のお尻ばかり張る」「足の親指側がいつも痛い」という方は、お尻周りや足裏の筋肉が“過労筋”になっている可能性があります。

• さぼり筋：本来しっかり働くべき筋肉なのに、あまり使われていない筋肉。たとえば、股関節の外側にある中殿筋がうまく使えず、代わりに腰や膝の筋肉で補っているケースがあります。
  このように、体には「使いすぎている筋肉」と「使えていない筋肉」という“アンバランス”があり、これが関節に余分な負荷をかけてしまう原因の一つです。