日本整形外科学会によると、頚椎症性神経根症（神経根圧迫）と頚椎症性脊髄症（脊髄圧迫）に分けられ、以下のようなシーンで症状が出やすいです。

• 部活やサークルでの激しいスポーツ（テニス、ゴルフ、野球など）で首に衝撃。
• 仕事での長時間デスクワーク、スマホ・PC操作、運転。
• 家事や育児での繰り返し動作（料理、抱っこ、重い物の持ち運び）。

主な症状：

• 首の痛み・こり：首の後ろや肩にズキズキ、ガチガチのこり感。
• 腕や手のしびれ：ピリピリ、チクチクした感覚が上肢に広がる（頚椎症性神経根症の場合）。
• 手足の動きづらさ：細かい作業（字を書く、ボタンを留める）がしにくく、ふらつきや歩行障害（頚椎症性脊髄症の場合）。
• 関連症状：頭痛、肩こり、めまい、尿意の障害（重症時）。
• 悪化タイミング：首を後ろに反らしたり、長時間うつむいた後。

初期は「少しこるかな？」程度でも、放っておくと神経圧迫が進行し、手足の麻痺や日常生活の制限になることもあります。

以下に、具体的な仕組みを解説します。

1. 猫背・首の前傾（スマホ首）の影響：
   • 猫背になると頭が前に突き出し、首の筋肉（僧帽筋、胸鎖乳突筋）が過剰に緊張。頚椎の自然なカーブ（前弯）が失われ、椎間板に不均等な圧力がかかる。
   • これにより、骨棘形成や椎間板の変性が進行し、神経根や脊髄を圧迫。1cm頭が前に出るごとに首に約4.5kgの追加負担（研究データ）。
   • 例：長時間のPC・スマホ操作でうつむき加減になると、首の前側筋が短く硬くなり、後側筋が弱まる。変形が加速し、しびれが出やすくなる。
2. 骨盤・背骨の歪みの連鎖：
   • 骨盤の歪み（仙腸関節の機能低下）で背骨全体のS字カーブが崩れ、首の位置がずれ、頚椎にストレス。
   • 足を組む癖や立ち仕事の偏りが骨盤を傾け、全身の重心がずれ、頚椎の変形を悪化。
   • 例：デスクワークで座りっぱなしになると、骨盤が後傾し、背骨が丸まり、首に負担。転倒などの外傷で突然症状が出るケースも。
3. 肩・首の緊張の波及：
   • 肩こりが強くなると、首の筋肉が硬直し、頚椎の椎間関節に摩擦が増え、軟骨のすり減りを促進。
   • 頰杖や横向き寝の癖も、頚椎の位置をずらし、変形を助長。
   • 例：ストレスや長時間の読書で肩が上がると、顔面筋の緊張が頚椎に伝わり、痛みが増す。

これらの姿勢問題は、筋肉の連鎖反応を引き起こします。

当院では、これを「さぼり筋」「過労筋」「相反神経支配」の観点から分析します。

• さぼり筋：本来働くべき筋肉（例：体幹の腹横筋、多裂筋、肩甲骨周りの下部僧帽筋）が弱く、休んでいる状態。姿勢を支えられず、頚椎に負担が集中。
• 過労筋：さぼり筋の代わりに頑張る筋肉（例：首の胸鎖乳突筋、僧帽筋）が常に緊張し、疲労物質がたまり、変形を促進。
• 相反神経支配：筋肉はペアで動く神経の仕組み（一方の筋肉が収縮すると反対側が自然に緩む）。姿勢の悪さでこのバランスが崩れると、過労筋が休めず、頚椎を圧迫。例：猫背で首の前側筋が過労になると、後側筋がさぼり、変形が加速。

このアンバランスは、姿勢の乱れが引き金です。

姿勢が関係する変形性頚椎症のサインと放置のリスクサイン：

• 首の後ろや肩、腕にズキズキする痛み。
• 首がガチガチで、動かしにくいこり。
• 腕や手にピリピリ、チクチクしたしびれ。
• 首が重い、頭がボーッとする。
• 長時間座った後やうつむき作業後に悪化。

放置するとどうなる？：

• 症状の悪化：痛みやしびれが慢性化し、手の細かい作業や歩行が困難に。
• 神経圧迫：変形が進むと、神経根や脊髄が強く押され、手足の麻痺や尿意障害のリスク。
• 他の不調：頭痛、肩こり、背中の痛みが連鎖、生活の質低下。
• 重症化：まれに脊髄症へ進行し、歩行障害や麻痺の可能性。転倒で急激悪化も。

早めの姿勢改善が予防の鍵です。

以下のサインに心当たりがありましたら、ご連絡くださいね。

• 「首の痛みやこりが続く」
• 「腕や手にしびれが出る」
• 「デスクワーク後に悪化」

ななつほし整体院では、初めての方でも安心のカウンセリングと専門施術で、姿勢と筋肉バランスを整え、変形性頚椎症を根本改善。