こんにちは。
浦和整体院 ななつほし 佐伯です。
腰椎圧迫骨折をご存知ですか?
この腰椎圧迫骨折は高齢者や女性に多い疾患です。
特に高齢者がこの疾患により寝たきりになるケースも多いため、健康な老後を送るための大きな障壁になることもあるのです。
【腰椎圧迫骨折とは】
骨折というとバキッと折れるイメージですが、腰椎圧迫骨折はそういった類のものではありません。
腰椎(背骨の下の部分。腰骨とも言われる部分)が押しつぶされて変形することで起きます。
背骨は24個の小さな骨で構成されています。
このうちのひとつでも潰れてしまうと非常に強い痛みが発生します。
また、骨粗しょう症との関連も非常に深く、高齢者にとっては大変深刻な疾患と言えるでしょう。
【腰椎圧迫骨折の症状】
腰椎圧迫骨折の主な症状は腰の痛みです。
その痛みは、寝返りを打てないほどの激痛で歩行に困難をきたす人も多いようです。
また、処置が遅れると下肢のしびれや麻痺に発展することもあります。
これは、神経に近い部分の骨折に多く見られます。
折れた部分が陥没して神経を刺激することでしびれや麻痺が生じるのです。
・強い腰の痛み
・下肢のしびれや麻痺
・横になると痛みが和らぐ
・骨粗しょう症を患っている
こういった方は腰椎圧迫骨折の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
また、骨折した瞬間は激痛が走っても、その後は痛みをあまり感じないケースもあります。
特に、運動量が少なく横になって過ごすことの多い高齢者は骨折したことに気付かないこともあるようです。
この状態で放っておくと、別の腰椎に負担がかかり骨折を繰り返してしまうと言われています。
症状をこれ以上悪化させないためにも、周りのサポートが非常に重要と言えるでしょう。
【腰椎圧迫骨折の原因】
腰椎圧迫骨折の最も大きな原因は骨粗しょう症と言われています。
これは、骨密度が低下することにより骨の強度が下がって身体の重みを支えきれずに腰椎がつぶれてしまうからです。
骨粗しょう症は、高齢の女性に多く見られる病気です。
つまり、高齢の女性は腰椎圧迫骨折に特に気をつける必要があるということですね。
逆に、健康な男性や若い人が腰椎圧迫骨折になることはあまりありません。
しかし、激しいスポーツや事故等がきっかけで骨の強度を超える力が加わると、骨折する可能性もあるので注意が必要です。
それ以外でも、腰椎圧迫のきっかけになる行動は日常生活の中に潜んでいます。
・くしゃみをする
・重いものを持ち上げる
・身体をひねる
・転倒する
ありふれた行動ばかりですが、どれも腰椎圧迫骨折の原因になりえるものです。
どのくらいの負荷が危険なのか、それはその人の骨密度(骨の強さ)によって大きく異なります。
骨粗しょう症を患っている人や骨密度が低下していると診断された人は、日常のありふれた動作にも注意を払う必要があるでしょう。
腰椎圧迫骨折は、高齢者が寝たきりになるきっかけを作ることもある非常に厄介な疾患です。
「痛みが治まったから」「もう歳だから仕方ない」と考えずに、専門家のアドバイスを早めに
受けるようにしましょう。