当院では整形外科で診断を受けて、リハビリをするもなかなか改善しないというご相談を多く頂きます。
原因がわからないままだと、腰痛を引き起こしてしまっている姿勢や習慣を継続してしまい中々改善できません。
では、この腰痛の主な原因とは何でしょうか。そして、どのような予防策を講じるべきでしょうか。
この記事では、当院でよくみられる腰痛の基本的な原因を探り、日常生活での予防法について詳しく解説します。
1.代表的な腰痛の種類
1.腰椎椎間板ヘルニア
背骨の骨と骨の間にある椎間板は中心部の髄核と呼ばれる柔らかい組織と, その周囲の線維輪と呼ばれる丈夫な外層とで構成されています.不良姿勢や重量物を持つなどの原因によって外層の線維輪に亀裂が生じると,髄核が外に押し出されます.この押し出された椎間板により神経が圧迫されることで痛みを生じます.腰椎椎間板ヘルニアでは,もちろん腰痛を訴えることもありますが,臀部から下腿にかけての神経痛が主体となります. 腰椎椎間板ヘルニアの原因として,遺伝的素因(椎間板ヘルニアになりやすい遺伝子が見つかっています),肉体労働などによる腰部への過剰な負荷,生活習慣(喫煙,運動不足等)等さまざまな要因が挙げられており,総合して発症すると考えられています.好発年齢は20~40歳ですが,小中学生や高齢者が発症することもあります.
2.腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は,背骨の中にある神経の通り道である脊柱管がさまざまな原因で狭くなり,その中に包まれている脊髄神経が慢性的に絞扼され,神経症状が生じた状態です. 特徴的な症状としては歩行時に臀部から足にかけての痛みや痺れが出ることで, 休み休み歩くことから間欠跛行と呼ばれています.腰を前に曲げたりしゃがむと症状が緩和することが多く,例えばショッピングカーを押しながら前傾姿勢で歩くことができたり,自転車などは乗れることも多いといわれています.
腰部脊柱管狭窄症は遺伝的素因,加齢によるものがほとんどで,55~80歳代に多くみられます.超高齢社会を迎え寿命が延びたことにより,腰部脊柱管狭窄症も増えてきています。
3.骨粗鬆症と圧迫骨折
骨粗鬆症とは, 骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり, 骨折しやすくなる病気です.
女性は閉経するとホルモンバランスが乱れ,骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞の機能のバランスが崩れやすくなるため, 骨粗鬆症が男性よりも多くみられます.骨粗鬆症による腰痛は,ほとんどの場合が圧迫骨折に基づくものです。
4.ぎっくり腰(急性腰痛)
ぎっくり腰は非常に強い痛みを生じ急性腰痛と呼ばれます.一般にはバームクーヘン状の椎間板に微細な亀裂が入った状態と考えられておりますが,背骨と背骨の間にある椎間関節由来もあるなど, 日常的な病気にもかかわらず病態がはっきりとは分かってはいません.
5.脊椎の周囲から来る腰痛(筋肉・内臓など)
年齢と共に腹筋, 背筋や下肢の筋力が落ちると体の姿勢が悪くなり,腰痛の原因となります.筋量の低下は腰痛の程度とも関わってくるため,運動不足,肥満,生活習慣病による筋量低下がみられる場合はストレッチや筋トレ等で筋量を維持することが最も重要となります.また,内臓疾患,特に女性は子宮,卵巣の病気が腰痛,下肢痛を起すことがあり,よく主治医と相談することが重要です.
腰痛にも様々な種類があります。
中でも特に多いのが筋筋膜性腰痛です。
腰の筋肉が硬くなりすぎて痛くなってしまう腰痛とされています。
当院では、過度に硬くなってしまった腰回りの筋肉を緩めることで早期に解消する例が多くあります。
ではなぜ腰の筋肉が硬くなってしまうのか?
その原因について詳しく解説していきます。
2.なぜ腰の筋肉が硬くなってしまうのか?
2.1 長時間にわたる不良姿勢
デスクワークをはじめ、立ちっぱなし、寝っぱなし等の長時間同じ姿勢でいると、腰部など特定の部位に負担をかけます。
腰に負担がかかる時間が長くなると、疲労が回復し辛くなるので筋肉が硬くなり腰痛になってしまいます。
2.2 過度な運動や運動不足
適度な運動は健康維持に必要ですが、過度な運動は筋肉や関節に負担をかけ、腰痛を引き起こす可能性があります。
また、運動の際にテニスやゴルフなど強く腰をひねってしまうようなスポーツでは、体の柔軟性の問題などにより腰への負担が大きくなることも考えられます。
逆に、運動不足は筋力低下を招き、腰痛の原因となります。
全く運動しないでいると筋力を弱らせ、筋肉が疲れやすく硬くなりやすい状態を招きます。
2.3 筋力(インナーマッスル)の低下
筋力の中でも特に大腰筋などのインナーマッスルが弱くなってしまうと、立っているときや座っているときの腰の筋肉への負担がかなり大きくなってしまうことがわかっています。
3. 腰痛の予防策
2.1 正しい姿勢の維持
適切な姿勢は腰痛の予防に役立ちます。
また、長時間同じ姿勢を続けることは避け、定期的に休憩をとることをおすすめします。
このような姿勢を維持するには、使い過ぎて固まっている筋肉をストレッチして使えていない弱化した筋肉を鍛えてバランスを整えることが大切です。
バランスを整えるのに時間がかかり、即効性が出ないため、トレーニングを根気強く継続する必要があります。
2.2 ストレッチで柔軟性の維持
例えば前屈をするときに、足首や膝などの柔軟性が落ちているときは、腰がその分多く曲がろうとして負担が増えていきます。
アキレス腱や股関節、肩周りなどの柔軟性を維持することで、腰への負担を軽減することができます。
2.3 筋力トレーニング
筋量が低下してしまう事で、良い姿勢を維持できなくなってしまい、結果として腰に負担がかかってしまいます。
足やお腹、背中など幅広い筋肉を鍛えることで、腰に負担が集まらない体の使い方でができるようになるのです。
猫背で腰痛がある場合は、肩を前方に引っ張っている大胸筋をストレッチして、肩甲骨を背骨に寄せる菱形筋を鍛えたり、反り腰の場合は腹筋が延ばされて弱化しているので腹筋を鍛えて反り腰の改善をしていきます。
4.腰痛でお悩みなら、当院までご相談ください
もし腰痛になってしまった場合は、痛みの原因を取り除くのと同時に、腰に負担をかけない生活習慣を見直す必要があります。
ななつほし整体院では整形外科や整骨院、整体院で「腰痛」で通院したものの、改善できなかった方から多くご相談を頂きます。
もし腰の症状でお悩みなら、ななつほし整体院までご相談ください。